アフターコロナで営業社員の意識ははどう変わるのか?大きく変わる3つとは

query_builder 2020/06/29
中間管理職向け
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 昨夜の都内のコロナウィルス新規感染者が60人。中々ウィルスは終息してくれませんね。早く収まって欲しいと願う一方で、仮に収まったとしても、もう完全に元の世界には戻らないとも思っています。なぜか?それは環境ではなく日本人の「意識」が変化したからです。環境がある程度変わっても意識が変わらなければ時間の経過とともに徐々に元の鞘に収まっていきますが、今回の様に大半の人の意識が変化した今、明らかに新しい時代に舵を切ったと言えます。
~目次~
コロナ騒動が変えたもの
 1:働き方 本当の意味での働き方改革になってしまった
 2:道徳観と評価
 3:アイデンティティー

1:働き方
 超過労働による過労死をきっかけにしてスタートした働き方改革。その是非をここで述べるつもりはありませんが、当時保険会社で管理職をしていた私自身やその仲間は今一つしっくり来ていない中でスタートした取組みでした。
 今思えば何故しっくりこなかったかと言うと結局「国から言われているから労働時間を制限するように」といった号令に従うという構図であったからです。つまり当時の私自身の意識は全く変わっていなかったのです。
 しかしこの目に見えないウィルスによって出社する事自体が一つのリスクになり、会社や国がどうのこうのではなく「働く事の意味とリスク」を個人個人が考える様になりました。「意識」の大きな変化が起きたのです。
2:道徳観
 この働き方の意識の変化は道徳観の大きな変化をもたらしました。その代表選手が「リモートワーク」、「テレワーク」。つまり在宅での仕事です。それを可能にする機器はとっくにありました。意識の根底にある道徳観がその実現を阻んでいただけです。つまり「働く」ということは出社し働いているところを見せる事だといった意識です。「在宅だとサボっているんじゃないか?(そう思われないか?)」という意識が在宅勤務の普及を阻みました。しかし今回いざやってみたら「出来るじゃん」、「これは便利だ」と皆気付いたのです。固定化された一つの道徳観の呪縛を打ち破り、正に意識が変わったのです。
3:アイデンティティー
 この一連の流れは社員のアイデンティティーに大きな変化をもたらしてきます。出社頻度の激減による交通定期券支給の停止。オフィスの規模縮小と個人デスクの廃止。逆に自宅フロアを会社業務で使用させてもらうのですから自宅使用料の発生。又このコロナによる売上減少から社員に副業を認める会社が増えてきています。
 さて、このようになってきますと高度経済成長期から続いていた不健全な固定概念がようやく打ち壊されてきます。少し乱暴な言い方ですが「終身雇用してやるから、社員は会社の駒になりなさい」という固定概念です。会社以外の名刺はもってはならない。会社以外の仕事をしてはいけない。社章は外を歩くときも必ず着けなさい。ライバル会社の製品は買ってはいけない。セキュリティーカードの社員証は常に首からぶら下げなさい(私は当時これは完全に犬の首輪と同じだと思ってました)。挙句の果てには転職するので会社を辞めたいといっても「ふざけるな!今までどれだけ世話してやったと思ってるんだ!」と言い退職を阻止する...
 いかがでしょう?完全に駒扱いですよね。そんな風に会社にとって都合が良い、社員をあたかも兵隊のように扱う時代はもう終わりになります。先日単身赴任を廃止する事を発表した企業がありましたが、今後は当然のようにそのような流れになってきます。
 そのような中でチームをまとめる中間管理職の方の立ち位置はとても微妙になってはきますが、しかし新しいメンバーとの信頼関係を築いていく事が出来ればそれは今後大きな組織を率いていく事が出来るスキルになります。
 ではどのようなスキルが必要なのでしょうか?次回以降又触れます。

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