営業力向上とコーチングの関係 上司はコーチになれる?②
おはようございます。前回のコンテンツでは上司が部下のコーチとなりコーチングする事は難しいと申し上げました。勿論会社や上司の人間性によっては例外はありますが、一般的な上司と部下の関係ではコーチングはほぼ成り立ちません。何故でしょうか?テクニカルな面もさることながら、一番の理由は「心理的な障壁」なのです。
実はコーチングにおいては、その効果を発揮するための絶対条件があります。それはコーチを受ける側(部下)がコーチ(上司)に関して完全に心を許し、本音を語る事が出来る環境が整っているという事なのです。
翻って現在の一般的な会社の状況を見てみるといかがでしょうか?多くの場合上司は部下に関して「人事考課権」を持っていますし、実際に考課をしている事と思います。これは部下の立場に立ってみるとどのように映るのでしょうか?常に意識している訳ではありませんが、基本的には上司は「自分を評価する人」ですから本能的に顔色を伺う事になります。嫌われたら仕事もしにくくなりますし、何より出世に影響しますからある意味当然です。
多くの一般的な企業はこの「上司の考課」という伝家の宝刀がある為に部下は上司には逆らえません(例外はいますー笑)。当たり前のように我々はその状況を受け入れていますが、よくよく考えると何ともいびつな関係性なのです。
このようないびつな関係の中伝家の宝刀を持っている上司が部下に対して「さあ、本音を言ってごらん」などと言っても決して本音は出てきません。部下は「これを言ったら上司はどう思うか?」という事を無意識に判断して言葉と内容を選別しているのです。「成績を向上させ、トップセールスマンになる!」という願望があるのであれば、自分の本音と向き合う必要があります。しかし相手の顔色を伺っているこの状況ではそのような象限にそもそもいないという事になってしまうのです。
こういった状況から一般的な上司と部下の関係ではコーチングにおいて心理的な障壁が存在するのです。では、どのように解決していくのが望ましいのでしょうか?次回以降に続きます
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